2011年3月3日木曜日

東京画|稲越功一

[東京画|1996]
稲越功一のスクラップブックを再現したようなユニークな写真集(?)。ポラロイド写真や新聞、雑誌の切り抜き、チケットなど(本物ではなく印刷されたもの)が丁寧に貼付けられ、本人の独特のタッチの文字でコメントが添えられています。1ページ目に貼付けられた写真は、昼寝中の白い猫。そこには「東京画 散歩」と書かれています。何気ない東京での日常を飾り気のない「感じ」を撮ったり、貼ったり、考えたり、書いたりしていた雰囲気というか空気みたいなものを、少し感じる事ができるような気がします。
北品川の古い桟橋の向うにはマンション。ふと長靴を履いたおやじが出てきそうな写真には
「なぜか好きな”ちあきなおみ”の歌を口ずさんでいた。」「かもめ、かもめ」とそえてありました。

限定1,500部。
用美社 1996年 サイズ: 255×185mm









2011年3月2日水曜日

PARIS 1989|稲越功一

[PARIS 1989|1989]
穏やかな日常に流れる普通の「時間」を切り取った写真なのに、どこか懐かしいような、でも初対面のはずのパリの表情。ちょっとデジャブ的感覚に軽く襲われました。序文でヴィム・ヴェンダース曰く「彼の映像たちはいわゆるパリの写真ではない。」「普通なら見過ごしてしまう光景、あるいは眼の片隅でとらえたとしても意識に到達する前に消え去っている映像を見事に我々の前に再現してくれている。」村上龍による書き下ろしエッセイも収録されています。
24x18cm/マガジンハウス