2011年2月20日日曜日

Out of Season|稲越功一

1993初版 222頁 25.5x35.5cm がっちりした装丁の写真集です。1969年から1992年に撮影された作品、100点が納められています。「遠い過ぎ去った旅の写真を見ていると古い日記帳を読みかえしているような懐かしさと同時に、その街の人たちの一人一人の顔の表情や声までを思い出す事ができる。」と綴られた氏のコメントからは、旅の中で丁寧に来切り取られた風景への強い想いが感じられるような気がしました。
デザインは細谷巌氏、文は川本三郎氏。「稲越功一の写真は、写真というより写真の写真という趣がある。目の前にある現実を撮った写真ではなく、現実を見たときに自分の内側に生まれるイメージ、幻影、記憶を撮った写真、といえばいいか。」と川本氏。
定着された一点一点の写真には引き込まれていきそうな、迫力があり、どこか懐かしいような、でもやはり初めて出会う瞬間のような不思議で魅力的なイメージが広がります。大好きな写真が何点も納められていて、ケースから出すたびにどきどきしてしまう一冊です。



 

2011年2月15日火曜日

稲越功一氏の感性の断片にアクセスする手がかりに出会う

先日Yellowのオフィスに伺ったときに、稲越功一氏がいろいろなものをスクラップし続けてた分厚い冊子を見せていただきました。写真やチケットが貼付けてあったり、ちょっとしたメモや、俳句のようなものが書かれていたり。その時々の稲越氏に触れられるヒントのようなものがたくさん詰まっている、そんな印象を受けました。それぞれ稲越氏に師事した時代が違う5人のYellowの面々は稲越氏ついて「機材やテクニックにこだわらないのに、同じ場所にいても他の人には撮れない写真を撮っている」と、口を揃えて話します。
折を見て、Yellowの皆さんともう少し深いところへお邪魔してみたいと思います。